鴻臚館遺跡(読み)こうろかんいせき

知恵蔵 「鴻臚館遺跡」の解説

鴻臚館(こうろかん)遺跡

福岡市の旧平和台球場の地下にあった古代中央政権の迎賓館遺跡。文献では知られていたが、1987年に発見された。7世紀から400年間続き、外国からの使節も利用した。これまでに遺跡南側で、建物跡を始め、中国、イスラム新羅などの陶磁器やガラス製品、木簡などが出土。球場撤去後、発掘調査が進められ、2001年12月には9世紀(平安時代)の鴻臚北館のものらしい遺構が見つかった。東西約74m、南北約56mの大規模な礎石のある建物跡。ほかに大規模な水路跡なども分かった。04年、国史跡に指定された。

(天野幸弘 朝日新聞記者 / 今井邦彦 朝日新聞記者 / 2007年)

出典 (株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について 情報

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