鴻鵠の志(読み)コウコクノココロザシ

デジタル大辞泉 「鴻鵠の志」の意味・読み・例文・類語

鴻鵠こうこくこころざし

《「史記」陳渉世家から》大人物の志。壮大な考えのたとえ。大鴻の志。→燕雀えんじゃくいずくんぞ鴻鵠の志を知らんや

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精選版 日本国語大辞典 「鴻鵠の志」の意味・読み・例文・類語

こうこく【鴻鵠】 の 志(こころざし)

  1. 遠大な志。大人物の志。〔文明本節用集(室町中)〕〔史記‐陳渉世家〕

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「鴻鵠の志」の意味・わかりやすい解説

鴻鵠の志
こうこくのこころざし

「鴻」はオオトリ、「鵠」はクグイ(白鳥)をいい、ともに大きな鳥であるため、転じて大人物の志をいう。中国、秦(しん)代の武将でのち楚(そ)王となった陳勝(陳渉)は年少のころ、家が貧しかったため作男として働かなければならなかったが、つねに大望を捨てず、「燕雀(えんじゃく)安(いずく)んぞ鴻鵠の志を知らんや」と自分の抱負を語り、嘆じた、と伝える『史記』「陳渉世家」の故事による。

[田所義行]

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