精選版 日本国語大辞典 「鷲山」の意味・読み・例文・類語 わし‐の‐やま【鷲山】 [ 一 ] ( 「鷲山(じゅせん)」を和語的に表現した語 ) 古代インドのマガダ国の首府、王舎城の北東の方にそびえていた山。釈迦説法の地。鷲の高嶺。鷲の峰。霊鷲山(りょうじゅせん)。霊山(りょうぜん)。[初出の実例]「いとどわしの山にも思ひ入給はん」(出典:宇津保物語(970‐999頃)国譲中)[ 二 ] 比叡山の異称。[初出の実例]「しかの浦の波まにかげをやどすかなわしのみ山のあり明の月」(出典:慈鎮和尚自歌合(1198‐99頃))[ 三 ] 江戸時代の煎茶の名。江戸豊島町新橋(あたらしばし)(現在の東京都千代田区東神田付近)の茶舗、清風軒伊勢屋吉兵衛が売ったもの。[初出の実例]「鷲(ワシ)の山(ヤマ)が箱にあるから(あれ)を煎じて呉なな」(出典:人情本・春色籬の梅(1838‐40頃)四) じゅ‐せん【鷲山】 霊鷲山(りょうじゅせん)のこと。 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例