鷹塚(読み)たかづか

日本歴史地名大系 「鷹塚」の解説

鷹塚
たかづか

[現在地名]多良間村水納

水納(みんな)島の水納集落の北西側、防潮林の中にある。地元では鳥塚という。鷹塚と称される石碑は縦一八センチ・横二八センチ・高さ六五センチで、高さ一五センチの台座の上に立っている。碑の表面は磨滅して読めない。昔、大和の人がただ一人水納島に漂着して住んでいた。ある日一羽の鷹が麦(米)の粉を翼に付けて飛んできたが、この鷹こそ自分が飼っていたものであった。男は喜び、自分の指を切り、血で筆硯と書いて放った。鷹は筆と硯を翼に付け、再び島を目指して飛んだが力つき、水納の石泊(いすうどうまい)という浜に漂着した。男は故郷との通信のすべを失ってしまい、鷹の死骸を葬り、嘆いた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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