山川 日本史小辞典 改訂新版 「鷹見泉石像」の解説
鷹見泉石像
たかみせんせきぞう
渡辺崋山(かざん)が描いた下総国古河藩家老鷹見泉石(1785~1858)の肖像画。1837年(天保8)完成。崋山の代表作。泉石はオランダ通詞・天文方・蘭学者・帰還漂流人などと広く親交を結んでおり,崋山とは蘭学を介して交流があった。正装した泉石の斜めむきの半身を,顔貌は陰影を用いた洋風的表現で,着衣は描線を主とする伝統的な描法で描く。絹本着色。縦115cm,横57cm。東京国立博物館蔵。国宝。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報