精選版 日本国語大辞典 「描法」の意味・読み・例文・類語 びょう‐ほうベウハフ【描法】 〘 名詞 〙 描写の技法。描きかた。[初出の実例]「曲折無レ勢、斡旋無レ力。与二鉄線蘭葉諸描法一不レ同」(出典:随筆・山中人饒舌(1813)下)「右の二枚は構図からも描法(ベウハフ)からも〈略〉露骨な破綻を見せてゐた」(出典:暗夜行路(1921‐37)〈志賀直哉〉四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
百科事典マイペディア 「描法」の意味・わかりやすい解説 描法【びょうほう】 東洋画の線描法をいう。中国では古くから形式化され,18種に分類されるが,特に遊糸描(高古遊糸描),鉄線描が名高い。遊糸描は,柔らかく連綿として絶えない線で描くことで,漢,唐代絵画の正統的技法。鉄線描は,鉄線のように肥痩(ひそう)のない強い線で描くことをいう。 出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報