鷺浦村
さぎのうらむら
[現在地名]芦北町女島
現在佐敷湾南方の入江に高い堤防が築かれ、内側に干拓田が広がる。それより山沿いに釜・小崎・大崎の集落が点在し、海寄りを小鷺浦村、山側を大鷺浦村と称した。両村とも「海辺船着」であった(国誌)。寛永一六年(一六三九)の葦北郡地侍御知行割帳(徳富文書)に大鷺浦村・小鷺浦村が記される。湯浦手永に属し、延宝三年(一六七五)の葦北郡湯浦手永小村限御帳(芦北町誌)によれば小鷺浦村男女五三、うち女二一、一五歳より六〇歳までの男一三で、竈数八、馬一、三枚帆の船二とあり、大鷺浦村男女五九、うち女二五、一五歳より六〇歳までの男一九人のうちに二人の郡筒が含まれ、竈数九、馬二とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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