鹿倉山(読み)かぐらやま

精選版 日本国語大辞典 「鹿倉山」の意味・読み・例文・類語

かぐら‐やま【鹿倉山・狩倉山】

  1. 〘 名詞 〙 狩猟のための禁猟区鎌倉時代に始まるが、江戸時代幕府領では御鹿狩場、九州諸藩では御鹿狩、御狩倉山、東北地方では御鹿込山などといった。古くは禁野標野(しめの)とも。
    1. [初出の実例]「御狩倉山有、享保四年亥四月廿日狩倉付御用帳留写、本戸狩倉山中より国府下井村津畑迄道程四里程」(出典:国分諸古記(薩摩)‐下(1719))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の鹿倉山の言及

【村中入会】より

…54年(承応3)の尾張藩の新田開発の方針中でも,地方知行のうちから林野を蔵入地化する方向が示されている。 第2の方策は,林野の全面的蔵入地化のもとで幕藩営林(御林(おはやし),御山,御林山,御直立,御立山,御札山,鹿倉山など)を設定し,これを農用林野から峻別する方向をとる。農用林野から分離した幕藩営林への農民の立入りには〈木一本,首一本〉といわれる過酷な制裁を加え,他方,農用林野には山年貢,秣場年貢を賦課して領主権の掌握下にある農民の林野利用を確認した。…

※「鹿倉山」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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