鹿児自物(読み)かこじもの

精選版 日本国語大辞典 「鹿児自物」の意味・読み・例文・類語

かこ‐じもの【鹿児自物】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「かごしもの」とも。「かこ」は鹿の子、「じもの」は「…のようなもの」の意の接尾語。副詞的に用いる ) 鹿の子のよう(に)。鹿の子が生まれるのは一度一頭であるところから、下に、「ひとり」「ひとり子」などを伴う修飾語として用いられる。
    1. [初出の実例]「鹿児自物(かこジもの) 吾が独り子草枕 旅にしゆけば」(出典万葉集(8C後)九・一七九〇)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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