朝日日本歴史人物事典 「鹿島幹重」の解説
鹿島幹重
南北朝時代の武将。常陸国(茨城県)の鹿島神宮大行事。官途は兵庫大夫,越前守。鹿島氏は常陸大掾より出る。幹寛の子。『太平記』によれば,文和1/正平7(1352)年,足利尊氏に従い,武蔵国小手指原で新田義宗らと戦ったことが知られる。その後,康暦2/天授6(1380)年に鎌倉公方足利氏満に従って,小山義政を攻める軍に加わり,至徳3/元中3(1386)年には,小山若犬丸の拠る小山(栃木県小山市)の祇園城を攻略し,さらに応永3(1396)年に,再起した若犬丸を陸奥白河で破った。
(伊藤喜良)
出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報