鹿田原村(読み)しかたばらむら

日本歴史地名大系 「鹿田原村」の解説

鹿田原村
しかたばらむら

[現在地名]瀬戸田町鹿田原

生口いくち島の中央北部を占め、西北さわ村、東は生口中野いくちなかの村に接し、北は海に臨む。近世初期には一村をなさず、寛永一五年(一六三八)の地詰帳(「国郡志下調書出帳」所収)には沢村生口福田いくちふくだ村・瀬戸田町と一括記載される。独立村になった時期は明らかでないが、正徳二年(一七一二)の「所務役人頭庄屋郡邑受方記」には村高一五〇石九升四合とある。「芸藩通志」には畝高一二町五反五畝余、村高一二一・四二四石、戸数四七・人口二〇八、牛一五、船一〇(三〇石以下)、神社として厳島神社を記し、「建暦二年壬申勧請すといふ」と記す。延宝六年(一六七八)当村沖に塩浜一軒が瀬戸田町彦右衛門・同八右衛門の両名によって開発されている(宝永二年豊田郡生口島瀬戸田町塩浜年数「日本塩業大系」所収、明治九年「塩田堤防之儀ニ付伺書」瀬戸田町教育委員会蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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