鹿角郡(読み)かづのぐん

日本歴史地名大系 「鹿角郡」の解説

鹿角郡
かづのぐん

面積:一七八・一二平方キロ(境界未定)
小坂こさか

秋田県北東端部を占める。昭和四七年(一九七二)郡域の約八割が鹿角市となり、現郡域は最北の小坂町一町のみで、県内最小の郡。

「三代実録」元慶二年(八七八)七月一〇日条に「上津野」とあるのが地名の初見で、郡名は文保二年(一三一八)鎌倉幕府下知状(安保文書)に「鹿角郡」とみえる。行政上は古代から近世末まで陸奥国に属した。鹿角市を含む鹿角地方全体の歴史については「鹿角市」の項に譲り、以下現鹿角郡域について概述する。

〔原始〕

先土器時代遺跡は確認されていないが、縄文時代遺跡は鹿角盆地北端部周辺の高台におよそ四〇ヵ所がくまなく分布する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報