麦漆(読み)ムギウルシ

デジタル大辞泉 「麦漆」の意味・読み・例文・類語

むぎ‐うるし【麦漆】

生漆きうるし小麦粉をまぜたもの。陶磁器漆器などの破損部の接着に用いる。

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精選版 日本国語大辞典 「麦漆」の意味・読み・例文・類語

むぎ‐うるし【麦漆】

  1. 〘 名詞 〙 小麦粉と生漆(きうるし)を混ぜ合わせた接着剤。陶磁器・木地の割れた部分などを接着させるのに用いる。
    1. [初出の実例]「はんだ。むぎうるし。まむしのしゃうね」(出典:仮名草子・尤双紙(1632)下)

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世界大百科事典(旧版)内の麦漆の言及

【漆工芸】より


【材料と技法】

[漆]
 漆は生漆(きうるし)と精製漆に大別される。生漆は漆下地,麦漆(むぎうるし)(生漆に小麦粉を混和したもの),拭漆(ふきうるし)などに用いられ,常温で乾固させる。精製漆は,生漆を攪拌して漆を均一にする〈なやし〉,太陽熱などを利用して漆の水分をとり粘稠(ねんちゆう)性をもたせる〈くろめ〉という工程を加えたものである。…

※「麦漆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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