改訂新版 世界大百科事典 「黄侃」の意味・わかりやすい解説 黄侃 (こうかん)Huáng Kǎn生没年:1866-1935 中国の文字音韻訓詁学者。字は季剛,晩年は量守居士と号した。湖北省蘄春(きしゆん)の人。日本留学中に章炳麟に師事,小学,経学を学び,帰国後は北京大学,北京師範大学,金陵大学等の教授を歴任。清朝に流行した小学研究の伝統を継承し集大成した。研究と教学に専念し,生前発表された著述は少ないが,没後《黄侃論学雑著》が刊行され,《音略》《声韻略説》などが収められた。執筆者:松尾 良樹 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by