黄侃(読み)こうかん(その他表記)Huáng Kǎn

改訂新版 世界大百科事典 「黄侃」の意味・わかりやすい解説

黄侃 (こうかん)
Huáng Kǎn
生没年:1866-1935

中国の文字音韻訓詁学者。字は季剛,晩年は量守居士と号した。湖北省蘄春(きしゆん)の人。日本留学中に章炳麟師事小学,経学を学び,帰国後は北京大学北京師範大学,金陵大学等の教授歴任清朝に流行した小学研究の伝統を継承し集大成した。研究と教学に専念し,生前発表された著述は少ないが,没後《黄侃論学雑著》が刊行され,《音略》《声韻略説》などが収められた。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 松尾

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android