黄巻赤軸(読み)コウカンセキジク

デジタル大辞泉 「黄巻赤軸」の意味・読み・例文・類語

こうかん‐せきじく〔クワウクワンセキヂク〕【黄巻赤軸】

おうがんしゃくじく(黄巻赤軸)

おうがん‐しゃくじく〔ワウグワンシヤクヂク〕【黄巻赤軸】

仏教経巻。黄色の紙に書写し、赤色の軸を使ったのでいう。黄紙朱軸。黄巻朱軸。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「黄巻赤軸」の意味・読み・例文・類語

こうかん‐せきじく クヮウクヮンセキヂク【黄巻赤軸】

〘名〙 (黄色の紙または絹に書写し赤色の軸で巻物にしたところから) 仏教の経典仏書。おうかんしゃくじく。こうかんしゃくじく。
遠羅天釜(1747)答法華宗老尼之問書「下根行者は、黄巻赤軸を把へて読誦書写解説し、中根の行者は、自心を観照して此の経を受持し、上根の行者は、眼に此の経を見徹し、自心の面を見るが如し」 〔伝法正宗論‐下〕

おうかん‐しゃくじく ワウクヮンシャクヂク【黄巻赤軸】

〘名〙 仏教の経典。仏書。黄巻朱軸。こうかんせきじく。
※禅思録(1904)〈綱島梁川〉「外より黄巻赤軸を取って、押しつけて詰め込み得らるべきものにあらず」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android