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黄金宮殿 おうごんきゅうでんDomus Aurea; Golden House of Nero

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

黄金宮殿
おうごんきゅうでん
Domus Aurea; Golden House of Nero

64年のローマ大火後,皇帝ネロによって造営された大宮殿。ドムス・アウレアともいう。宮館,浴場,庭園,人造池,噴水などが,パラチヌス丘からエスクイリヌス丘まで,1.5km2にわたる敷地に配置された広大なものであった。タキツスによれば,宮館の設計はセウェルスケレルの2人。宮館のプランは,入口のウェスティブルムをはさんで左右に東西両翼が広がっていたことが,発掘によって明らかとなった。西翼は矩形の部屋が整然と並ぶ比較的単純なプランであるのに対し,東翼は,ボールト屋根をもつ八角形のホールを中心に,南面を除く各方向に放射状に5つの部屋が配置されるという変化に富んだ構成を示している。各部屋は交差ボールトの屋根をもち,スタッコ,大理石,壁画などで装飾されていた。豪壮さ,華美さのゆえに「黄金宮殿」の名で呼ばれた。有名な『ラオコーン』群像 (バチカン美術館) は,1506年にこの宮殿遺跡から発掘されたものである。

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