日本歴史地名大系 「黄金蘂村」の解説 黄金蘂村おこんしべむら 北海道:胆振支庁伊達市黄金蘂村[現在地名]伊達市南黄金町(みなみこがねちよう)・北黄金町(きたこがねちよう)明治初年(同二年八月から同六年の間)から明治三三年(一九〇〇)六月までの村。有珠(うす)郡の南端に位置し、北は稀府(まれつぷ)村、南はチマイベツ川をもって室蘭郡千舞鼈(ちまいべつ)村(現室蘭市)に接する。東は山林地帯で、西は内浦湾に臨む。近世はヲコンホシベ、ヲヒル子ツフなどからなる。玉虫「入北記」安政四年(一八五七)九月二一日条に、アイヌ人別家数調として「ウス村」「モンベツ村」「ヱマレマレフ村」に続いて「ヲヒル子ツフ村」(家数五、人数は男一七・女一六)が記され、次に「チマヱヘツ村」がみえる。明治六年の「胆振国地誌提要」に「知前別(ちまいへつ)村」、同年一二月の札幌本庁管下の町村調査にも「知前別村」とあるが(「事業報告」第一編)、のち「黄金蘂村」と変更された(大小区画沿革表など)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by