黄鮒(読み)きぶな

事典 日本の地域ブランド・名産品 「黄鮒」の解説

黄鮒[人形・玩具]
きぶな

関東地方栃木県地域ブランド
宇都宮市で製作されている。江戸時代疫病が流行した時に川で釣った黄色い鮒を食べたところたちまち病気が治ったことから、黄鮒は縁起物郷土玩具として伝えられている。栃木県伝統工芸品。

出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報

デジタル大辞泉プラス 「黄鮒」の解説

黄鮒

栃木県宇都宮市で生産される郷土玩具。赤い顔、黄色い体が特徴張子の鮒。江戸時代から伝わる縁起物で、疫病が流行した際、田川でとれた黄色い鮒を食べた病人が治癒した、という言い伝えに基づく。

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世界大百科事典(旧版)内の黄鮒の言及

【フナ(鮒)】より

…テツギョは尾びれをはじめ各ひれが著しく伸長した型で,ヒブナは黒色素胞が欠如して全身が橙黄色になったものである。栃木県宇都宮の郷土玩具〈黄鮒〉はこのヒブナに由来したものか,あるいはキンブナにちなんだものかいずれかであろう。 食用魚としてのギンブナは甘露煮やすずめ焼きとしてとくに冬季に賞味される。…

※「黄鮒」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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