黒い白鳥・灰色のサイ(読み)くろいはくちょう・はいいろのさい(その他表記)black swan, gray rhino

知恵蔵mini 「黒い白鳥・灰色のサイ」の解説

黒い白鳥・灰色のサイ

金融市場に影響する二種類の事象についての形容黒い白鳥(ブラック・スワン)とは、めったに起こらないが、発生すると市場に壊滅的な被害をもたらす事象をさす。欧州では長いこと白鳥はすべて白色だと信じられてきたが、1697年に黒い白鳥が発見され、鳥類学者の常識が大きく崩された出来事に由来する。2008年に起きた世界規模の金融危機であるリーマン・ショックは、現代の代表的な「黒い白鳥」とされる。一方、灰色サイ(グレー・ライノ)とは、発生する確率が高く、大きな問題を引き起こすかもしれないにも関わらず、軽視されがちな潜在的なリスクを意味する。サイは普段おとなしいが、一旦暴走し始めると手に負えなくなることから名付けられた。例えば、インフレ少子高齢化、格差拡大、政策変更など、世界に普遍的に存在する事象がこれに当たる。

(2020-3-12)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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