黒崎(福岡県)(読み)くろさき

日本大百科全書(ニッポニカ) 「黒崎(福岡県)」の意味・わかりやすい解説

黒崎(福岡県)
くろさき

福岡県北九州八幡西区(やはたにしく)にある旧宿場町。江戸時代は筑前六宿(ちくぜんむしゅく)の一つとして栄え、福岡藩支城が置かれた。明治中期以降、小野田セメント(1980年に工場閉鎖)、安川電機黒崎窯業(ようぎょう)(現、黒崎播磨(はりま))、三菱(みつびし)化成(現、三菱ケミカル)などの工場が臨海部に立地し工業町となった。その後、JR鹿児島本線黒崎駅前に商店街が形成され、1979年(昭和54)に完成した再開発ビルによって商圏の拡大が図られ、北九州市第二の商業中心地になっている。しかし最近では、商店数が減少、集客力の低下がみられ、黒崎副都心地区再生計画が進められている。JRのほかに筑豊電気鉄道(ちくほうでんきてつどう)、国道3号が通じる。

[石黒正紀]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android