黒日(読み)クロビ

デジタル大辞泉 「黒日」の意味・読み・例文・類語

くろ‐び【黒日】

暦注の一。万事に忌みつつしむべき大凶日で、無理に違反すると死に至るという。昔、暦に黒丸をつけて示した。受死日じゅしび

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精選版 日本国語大辞典 「黒日」の意味・読み・例文・類語

くろ‐び【黒日】

  1. 〘 名詞 〙 古暦で凶日の一つ。この日は葬送以外万事に悪く、これを破れば一命にかかわるという大悪日であるので、暦に黒点を打って注意を促したことからいう。受死日。まろぶ日。
    1. [初出の実例]「十四日入城候由、十六日申来候。十七日は黒日候間、今日遣事候」(出典石山本願寺日記‐証如上人日記・天文一一年(1542)正月一八日)

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世界大百科事典(旧版)内の黒日の言及

【暦注】より

…暦注の日取りについては節切り,月切り,不断の三つの方法がある。節切りとは節月を用いることで,例えば江戸時代最高の凶日とされた黒日は,正月は戌(いぬ)の日,2月は辰(たつ)の日というように月によって異なる十二支の日が当てられるが,この場合の正月とは正月節立春から2月節啓蟄(けいちつ)の前日までのことで暦月ではない。暦注の日取りはこの節切りが主流で大部分はこれに属する。…

※「黒日」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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