精選版 日本国語大辞典 「黒江町」の意味・読み・例文・類語 くろえ‐ちょう‥チャウ【黒江町】 江戸深川にあった地名。現在の東京都江東区門前仲町一丁目・永代二丁目付近にあたる。うなぎ屋で知られた。[初出の実例]「舩の通路自由にて、〈略〉鰻鱺(うなぎ)は黒江町に名高く」(出典:滑稽本・風来六部集(1780)里のをだ巻評) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
日本歴史地名大系 「黒江町」の解説 黒江町くろえちよう 東京都:江東区旧深川区地区黒江町[現在地名]江東区永代(えいたい)二丁目・福住(ふくずみ)一丁目・門前仲町(もんぜんなかちよう)一丁目油(あぶら)堀から分れて大川(隅田川)へ流入する黒江川の両岸に位置する町屋。町域は数ヵ所に分れ、北川(きたがわ)町・奥川(おくがわ)町・一色(いつしき)町などに接し、西念(さいねん)寺・蛤(はまぐり)町・佐賀(さが)町代地・永代寺門前仲町・加賀藩前田家抱屋敷などが混在する。深川黒江(ふかがわくろえ)町とも称した。漁師の住む浜十三町の一。寛永六年(一六二九)成立した深川猟師(ふかがわりようし)町八ヵ町の一で、初め開発者斎藤助右衛門の名をとって助右衛門町と称した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報