黒田 真洞(読み)クロダ シントウ

20世紀日本人名事典 「黒田 真洞」の解説

黒田 真洞
クロダ シントウ

明治・大正期の仏教学者,僧侶 宗教大学学長



生年
安政2年2月15日(1855年)

没年
大正5(1916)年1月25日

出生地
江戸・日本橋(東京都中央区)

経歴
安政6年(1859年)4歳で江戸・芝の増上寺(浄土宗)に入って出家・剃髪し、同寺の石井大宣らに師事。のち京都に遊学し、智積院の弘現や三井寺の敬徳、和田智満・福田行誡といった高僧たちのもとで宗学や性相学・戒律などを学ぶ。明治17年増上寺に戻って芝岳学頭となり、20年には浄土宗学本校の創設とともにその初代校長に任ぜられた。30年には宗務執綱に就任し、宗憲の制定や全国を八つの教区に分けるなど浄土宗内の改革・刷新を断行。その後、伝道講習院長や浄土宗大学学長などを歴任し、40年からは宗教大学(現・大正大学)学長を務めた。著書に「大乗仏教大意」「法相伊呂波目録」「浄土宗綱要」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報