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教区 きょうくecclesiastical district; diocese

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

教区
きょうく
ecclesiastical district; diocese

組織化された宗教が,行政と宗教的奉仕を行うために設定した単位地。ローマ・カトリック教会では,小教区は司牧にあたる司祭がいる教会に,信徒たちが日曜日のミサに出席できる範囲である。多数の小教区の上に司教区が設けられて,普通これが教区といわれ,その統括者として司教がおかれ,教会の基本的な行政,司牧,宣教単位をなしている。教区は階層的に組織され,重要な司教区には大司教がおかれ,大司教区と呼ばれる。司教区や大司教区は,中世では世俗的にも広い地域であった場合が多い。イギリス教会の教区は,そのまま国の最小地方行政単位になっている。

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世界大百科事典 第2版の解説

きょうく【教区】

日本で教区という語は,パリッシュparishとダイオセスdioceseという二つの異なる語の訳語として用いられ,やや混乱している。以下パリッシュを教区,ダイオセスを主教区あるいは司教区と訳し分けて説明を加えよう。教区とは,教会組織の最小の単位であり,より上位の組織である主教区(司教区)に属している。主教区(司教区)は,その名称が示すように,一人の主教(司教)の司牧する領域である。イギリスの場合,歴史的に形成された主教区は,州といった行政区画と必ずしも一致しない。

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大辞林 第三版の解説

きょうく【教区】

特定の宗教集団によって、信仰の維持・監督をはかったり、布教をするために設定された区域。 「 -牧師」

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世界大百科事典内の教区の言及

【救貧法】より

…さらに,当時のエンクロージャーによる農村人口の減少,産業の発展,貨幣悪鋳などの諸要因とあいまって,貧民が大量に発生し,その対策が必要とされたのである。1601年のエリザベス救貧法は浮浪と乞食の禁止と処罰,児童と成人を問わず労働能力ある者の就業,無能力者の保護を末端の地域自治体である教区に命じた。実際の運営は教区の貧民監督官が当たり,必要な経費は救貧税として徴収した。…

【主教】より

…しかし2世紀中葉までにはエピスコポスが聖職の最高位として確立した。キリスト教の中心地は必ず主教をいただくことになり,その管轄区(教区と呼ぶ)は,ローマ帝国の行政区分に準じて定められた。主教は,1世紀末の教父クレメンスが主張したように,使徒の権能を受け継ぐとされている。…

※「教区」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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