黒石河岸(読み)くろいしかし

日本歴史地名大系 「黒石河岸」の解説

黒石河岸
くろいしかし

[現在地名]水沢市黒石町

鶴城つるぎ(黒石町)の町尻、通称舟場ふなばにあった北上川の河湊で、対岸下姉体しもあねたい河岸とを結ぶ渡船場でもあった。鶴城河岸ともいう。鶴城町は水沢から下姉体河岸に至り、渡河して気仙けせん方面に向かう街道と北上川左岸沿いに磐井いわい郡に向かう街道(通称東街道)も通る水陸交通の要地であり、また黒石こくせき寺・正法しようぼう寺の名刹に至る中継地として発達した宿場町である。「黒石村安永風土記」によると黒石村の家数二六八のうち黒石町に六五軒があった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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