鼎鑊(読み)テイカク

デジタル大辞泉 「鼎鑊」の意味・読み・例文・類語

てい‐かく〔‐クワク〕【××鑊】

3本足のかなえと、脚のないかなえ。また、大かなえ。肉を煮るのに用いた。
中国戦国時代に、重罪人を煮殺すのに用いた道具。また、煮殺す刑罰

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精選版 日本国語大辞典 「鼎鑊」の意味・読み・例文・類語

てい‐かく‥クヮク【鼎&JISEF68;】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「鼎」は三本足のあるかなえ、「鑊」は脚のないかなえの意 )
  2. 鼎と鑊。また、大かなえ。肉や魚を煮るのに用いる道具。
    1. [初出の実例]「鋳して鼎鑊を造り、槌鍛して斧鋸犁鍬を造り」(出典米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉三)
    2. [その他の文献]〔周礼‐天官・亨人〕
  3. 中国の戦国時代、重罪人を煮殺すのに用いた道具。また、それを用いて煮殺す刑罰。
    1. [初出の実例]「堯舜五刑、禹穆贖刑、秦之車裂、楚之鼎鑊也」(出典:異制庭訓往来(14C中))
    2. [その他の文献]〔蘇軾‐留侯論〕

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