鼬の目陰(読み)イタチノマカゲ

デジタル大辞泉 「鼬の目陰」の意味・読み・例文・類語

いたち目陰まかげ

イタチが人を見るときに前足を目の上にかざすという俗信から》疑わしげに人を見るようす。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 河海抄 出典 実例

精選版 日本国語大辞典 「鼬の目陰」の意味・読み・例文・類語

いたち【鼬】 の 目陰(まかげ)

  1. ( 「目陰(まかげ)」は手を目の上にさしかざして遠方を見ること。鼬が人を見る時にそうするという俗信から ) 疑わしげに人を見る様子
    1. [初出の実例]「いたちのまかげと云ふ事歟。たとへばおぼつかなき心にや」(出典:河海抄(1362頃)一九)

鼬の目陰の補助注記

右の例は、「源氏物語東屋」の「いたちの侍らむやうなる心地のし侍れば、よからぬものどもに」についての注解である。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android