日本歴史地名大系 「龍城院」の解説 龍城院りゆうじよういん 岡山県:浅口郡寄島町東大島村龍城院[現在地名]寄島町 福井県道小坂西(こさかにし)―寄島線沿いの山に挟まれた福井(ふくい)にある。福井山寿福(じゆふく)寺と号し、天台宗。本尊阿弥陀如来。「備陽国誌」によれば本寺は六条院中(ろくじよういんなか)村(現鴨方町)の明王(みようおう)院。寺僧の伝承では慈覚大師の創建になり、細川通董の祈願所で寺領として三〇石が寄進されたという。末寺一二坊があったといわれ、「備中誌」には、当寺の前身とされる月光坊は明王院末の元大坊の末寺で、所有田畑八反余、山林五反余、持高一〇石余とある。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報