東大島村(読み)ひがしおおしまむら

日本歴史地名大系 「東大島村」の解説

東大島村
ひがしおおしまむら

[現在地名]寄島国頭くにとう宮通みやどおり早崎はやさき大浦おおうら片本かたもと青佐おおさかがみ山根やまね柴木しわき福井ふくい中新開なかしんがい三郎さぶろう

西は大島中おおしまなか(現笠岡市)、東は六条院西ろくじよういんにし(現鴨方町)の飛地安倉あくら、南は海に面し、沖合に寄島・三郎島がある。青佐山・竜王りゆうおう山が西・北を限り、その谷間と山麓を占める。「大弐高遠集」に「おほしま」を詠んだ歌があり、当時一帯は島であったことが知られる。近世を通し大島中村の枝村であったが、実質的には一村をなしていた。元文(一七三六―四一)頃の鴨方領明細帳(池田家文庫)に字として、おやけ・青佐・鏡・宮通・国頭・片本を記す。近世を通じ百姓請新田開発が盛んになされたが、新田を総称して漠然と寄島新田と称し、のちそれぞれに新田名がつけられたと思われる(安政六年「見取米極目録写」池田家文庫)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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