日本歴史地名大系 「龍法師村」の解説 龍法師村りゆうぼしむら 滋賀県:甲賀郡甲南町龍法師村[現在地名]甲南町竜法師(りゆうぼうし)野尻(のじり)村の西、杣(そま)川左岸の段丘上に位置。磯尾(いそお)川と浅野(あさの)川を西と東の境にし、南部は丘陵地。集落は上出(かみで)・久保(くぼ)・瀬古(せこ)・合羽(あいば)・中出(なかで)・野村(のむら)・平野(ひらの)の七垣内に分れる。村名は聖徳太子が当地に住む大蛇を仏弟子として、龍法子と名付けたことによるという。また文和年間(一三五二―五六)に池原忠房兄弟が四条縄手合戦合戦に敗れたのちに開かれたとも伝える(甲賀郡志)。文明二年(一四七〇)正月一九日、望月弥次郎は杣庄の内「龍法師」などを与えられた(「山内政勝宛行状」望月文書)。永禄四年(一五六一)油日(あぶらひ)大明神(現甲賀町)の檜皮葺に当地の太郎左衛門が参加(油日神社棟札)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by