龍禅寺村(読み)りゆうぜんじむら

日本歴史地名大系 「龍禅寺村」の解説

龍禅寺村
りゆうぜんじむら

[現在地名]浜松市龍禅寺町・寺島町てらじまちよう

寺島村の南に位置し、馬込まごめ川を挟み東は上中島かみなかじま村。古くは市場いちば村と称したという(遠江国風土記伝)正保郷帳では高一〇〇石、当村観音(龍禅寺)領。国立史料館本元禄郷帳でも龍禅寺領。旧高旧領取調帳でも同寺領一〇〇石。延宝五年(一六七七)の浜松町村家数高間尺帳では家数四二。当村は麹の専売権を与えられていた。安政六年(一八五九)当村の麹屋一六人総代は寺社奉行に対し、自分たちの農間麹商売は徳川家康在城時からの由緒をもち、麹御用も勤めてきたとして、周辺在町での商売を差止めるよう願っている。弘化二年(一八四五)引佐郡金指かなさし(現引佐町)の利吉は、当村の糀屋衆に対し長上ながのかみ西にしさき村で麹商売をしたことの詫状を出した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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