龍角寺境内ノ塔跡(読み)りゅうかくじけいだいのとうあと

国指定史跡ガイド 「龍角寺境内ノ塔跡」の解説

りゅうかくじけいだいのとうあと【龍角寺境内ノ塔跡】


千葉県印旛郡栄町龍角寺にある寺院跡。印旛沼を南に望む台地上にあり、東国最古の古代寺院の遺構。西に金堂、東に塔がある法起寺式伽藍(がらん)配置を有する龍角寺の塔跡で、心礎が現存し、奈良時代の瓦も出土している。東国には珍しい古代寺院の遺構として、1933年(昭和8)に国の史跡に指定された。塔跡基壇は地山を掘り込み、版築手法を用いた地業(じぎょう)が行われており、その上に心礎が埋め込まれている。基壇の規模は約12m四方、心礎は長径約2.5m、短径約2mの巨大なもので、石材花崗岩。建立当初の塔は、高さ約33mの三重塔もしくは七重塔と推定されており、現在、心礎を中心に石柵で囲まれ保護されている。JR成田線安食駅から千葉交通バス「風土記の丘北口」下車、徒歩約15分。

出典 講談社国指定史跡ガイドについて 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む