龐尚鵬(読み)ほうしょうほう(英語表記)Pang Shang-peng; P`ang Shang-p`êng

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「龐尚鵬」の意味・わかりやすい解説

龐尚鵬
ほうしょうほう
Pang Shang-peng; P`ang Shang-p`êng

中国,明の政治家。南海県 (広東省) の人。字は少南。諡は恵敏。嘉靖 32 (1553) 年の進士。江西の楽平知県から御史に登用され,同 44年頃浙江巡按御史として豪強地主の横暴徭役の不均衡に苦しむ民衆をみて,一条鞭法を実施。その後,一条鞭法は江蘇,江西,福建広東にも広まった。隆慶2 (68) 年右僉都御史に起用され,九辺鎮屯塩問題に手腕をふるったが,同僚に憎まれて辞任。万暦4 (76) 年官に復し福建巡撫となったが,張居正と対立して辞職著書に『百可亭摘稿』 (9巻) がある。

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