のめずり込む(読み)ノメズリコム

デジタル大辞泉 「のめずり込む」の意味・読み・例文・類語

のめずり‐こ・む【のめずり込む】

[動マ五(四)]
のめってすべり入る。
「足を辷らしゃあがって湯の中へ―・み」〈滑・七偏人・初〉
ふらふらと入り込む。
うぬが今―・んだ所はお戸前口牢屋門といふ所だ」〈伎・四千両

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精選版 日本国語大辞典 「のめずり込む」の意味・読み・例文・類語

のめずり‐こ・む【のめずり込】

  1. 〘 自動詞 マ行五(四) 〙
  2. のめって落ち込む。
    1. [初出の実例]「お三婆(ばば)あが囲炉裏の中へのめずり込んでゐる」(出典歌舞伎吾嬬下五十三駅天日坊)(1854)二幕)
  3. ふらふらとはいり込む。いつとなくはいり込む。
    1. [初出の実例]「唄の稽古に遣れば十露盤(そろばん)師匠の所へのめずり込(コ)み」(出典:黄表紙・寿御夢相妙薬(1784))

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