…後9年イリュリクムは二つの属州に分割され,アドリア海東岸地域一体が属州ダルマティアとして知られるようになった。サロナSalona(現,ソリンSolin)を中心とする沿岸都市には,イタリア,ギリシア,オリエントから多くの移民や商人が流入し,肥沃な地域に定住したので,港や道路網が整備された。内陸部においては農耕民が村落形態で居住したり,なかには遊牧生活を続ける部族もあったが,渓谷地域にはウィラをもった大所領農場経営も散見される。…
…イストラ半島のプーラにはアウグストゥス帝時代の円形劇場がある。ディオクレティアヌス帝が故郷ダルマツィアのサロナSalona近郊に建てた離宮(295-305)は,のちにスプリトの町に発展するが,よく保存され,1764年に建築家R.アダムが紹介してイギリス新古典主義建築の手本となった。
[中世]
初期キリスト教時代,ダルマツィアのキリスト教の中心であったサロナや内陸部のガムジグラードGamzigradやツァリチン・グラードCaričin Gradの都市址にバシリカ式教会堂の基礎が残るが,現存する最も重要な教会堂はイストラ半島のポレチPorečのバシリカで,6世紀のモザイクと内壁装飾が同時代のラベンナの作品に近い質を示す。…
※「サロナ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新
4/12 デジタル大辞泉プラスを更新