上喜来村(読み)かみぎらいむら

日本歴史地名大系 「上喜来村」の解説

上喜来村
かみぎらいむら

[現在地名]市場町上喜来

市場町の北西方、尾開おばり村の西手に位置し、東を吉野川支流の日開谷ひがいだに川が南流する。四国霊場八十八ヵ所の切幡きりはた寺と同じく讃岐国大窪おおくぼ(現香川県長尾町)を結ぶ四国遍路道が通る。南方の下喜来(現阿波町)はかつて一ヵ村をなしていたが、分立したという。慶長二年(一五九七)の分限帳に「上寄来」とあり、高一七八石余が吉川豊右衛門の知行分。慶長年間のものと推定される国絵図に「上きらい」、寛永(一六二四―四四)前期のものと推定される国絵図では「上喜来村」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android