不良債権ファンド(読み)フリョウサイケンファンド

デジタル大辞泉 「不良債権ファンド」の意味・読み・例文・類語

ふりょうさいけん‐ファンド〔フリヤウサイケン‐〕【不良債権ファンド】

経営破綻した企業の債権資産を処分することで利益を上げる投資ファンド。破綻企業の不良債権や担保資産を金融機関から安く買い取り、売却・転売して利鞘を稼ぐ。破綻企業を再生する意図はなく、投資利益を回収するために資産を切り売りし、短期間に企業を解体・清算してしまうことから、ハゲタカファンドと呼ばれる。
[補説]日本では、バブル崩壊後の2000年前後に外資系投資ファンドが参入し、不良債権処理に苦しむ金融機関から債権・担保資産を安値で買い集め、大きな収益を上げたことから、ハゲタカファンドと批判された。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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