中野散地町(読み)なかのちりちまち

日本歴史地名大系 「中野散地町」の解説

中野散地町
なかのちりちまち

[現在地名]富山市星井町ほしいちよう一―三丁目・中野新町なかのしんまち一―二丁目・梅沢町うめざわちよう二丁目・上本町かみほんまちなど

富山城下の南端、中野町・中野新町から派生した西横にしよこ町などいくつかの小町を一括して中野散地町と称した。散地のうち。万治年間富山旧市街図に中野新町西横丁と記載されており、前田利次による町割当時少なくとも西横町は存在していた。安永八年(一七七九)の本家数九二・貸家数九一(「町方旧記抜書」前田家文書)。天保一二年(一八四一)の富山町方旧事調理では竈数二四一、男五七四・女四八〇。出張番所四、町内普請橋五。同書には町内の小町および小地名として上大工かみだいく町・菅田すげた(現すがた)・西横町・ッ家(四ッ屋)御華畠おはなばたけ東横町宮下みやした町などがみえ、その立地を詳細に記す。中野町・中野新町の中には家一六軒があり、当町は両町などと錯綜していた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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