二万村(読み)にまむら

日本歴史地名大系 「二万村」の解説

二万村
にまむら

[現在地名]真備町上二万かみにま下二万しもにま

服部はつとり村の東、北部を小田おだ川が東流する。二万塚にまつか古墳などがあり、「和名抄」下道郡迩磨にま郷に比定される。「二万の里」は「金葉集」に「後冷泉院御時大嘗会主基備中国二万郷をよめる」として藤原家経の「みつぎものはこぶよほろをかぞふればにまのさと人かずそひにけり」を収め、「八雲御抄」で里の歌枕とする。

二万郷地頭に宛てた文永元年(一二六四)八月六日の俊増書状(三聖寺文書)によれば、俊増が領作していた神領を同郷内住人等が作毛刈取の乱暴を行っている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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