日本歴史地名大系 「真備町」の解説 真備町まびちよう 岡山県:吉備郡真備町面積:四二・六二平方キロ県南西部の小田(おだ)川下流域氾濫原に立地、北は総社市、東は高梁(たかはし)川を隔てて都窪(つくぼ)郡清音(きよね)村、南は浅口(あさくち)郡船穂(ふなお)町・倉敷市、西は小田郡矢掛(やかげ)町。中央部を小田川が東流して高梁川に合流する。北西と南西は低山地。弥生時代中期以降の銅鐸が出土、古墳後期のものとして箭田大塚(やたおおつか)古墳がある。古代の箭田廃寺・八高(やたか)廃寺もあり、奈良時代には吉備真備を生む下道氏の本拠地であった。中世には園(その)庄・川辺(かわべ)庄(郷)などが成立、戦国時代には矢掛町との境の小田川南岸山頂に猿掛(さるかけ)城があり、いわゆる備中兵乱の戦場となった。近世には矢田(やた)村のみが岡山藩領でほかは岡田(おかだ)村に陣屋を構えた伊東氏の岡田藩領。小田川北岸に沿い山陽道が通り、川辺宿には本陣・脇本陣が置かれ東西交通の要地として栄えた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by