伊座村(読み)いざむら

日本歴史地名大系 「伊座村」の解説

伊座村
いざむら

[現在地名]白鳥町伊座

なか川支流の明神みようじん川・水任みずまかせ川流域に集落がある。東・南部は低い山地に囲まれ、西北松原まつばら村。志度しど街道が村中央を通る。明応五年(一四九六)の奥書をもつ大水主大明神和讃(大水主神社蔵)に祭神百襲姫命が「御時八歳なりし時、浦に寄しや船越の、下て休ふ安堵の浦、御腰を掛て居座の宮」という地名説話を載せる。寛永国絵図では白鳥郷に含まれる。寛永一七年(一六四〇)の生駒領高覚帳では帰来きらい村高六四五石余に含まれ、貞享元年(一六八四)頃までには分村したと考えられる(貞享高辻帳)年貢三本松さんぼんまつ御蔵(現大内町)に納めた。文化一一年(一八一四)の甘蔗作付面積一町九反余(日下文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報