佐土余部・佐土郷(読み)さづちあまるべ・さづちごう

日本歴史地名大系 「佐土余部・佐土郷」の解説

佐土余部・佐土郷
さづちあまるべ・さづちごう

暦応三年(一三四〇)正月二四日の安保光泰置文および同年八月二二日の安保光泰譲状(ともに安保文書)に光泰が嫡子泰規に譲与した所領として「佐土余部内西志方郷」「佐土余部内東志方郷」がみえる。佐土・余部はそれぞれ「和名抄」の印南郡佐突さつち郷・余戸あまりべ郷の郷名を継承する地名である。東志方ひがししかた郷・西志方郷とあるので、佐土余部には現在の加古川市西部も含まれたと考えられる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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