八太 舟三(読み)ハッタ シュウゾウ

20世紀日本人名事典 「八太 舟三」の解説

八太 舟三
ハッタ シュウゾウ

明治〜昭和期のアナキスト



生年
明治19(1886)年12月

没年
昭和9(1934)年1月30日

出生地
三重県津市

学歴〔年〕
神戸商業学校中退,神戸神学校〔明治45年〕卒

経歴
神戸商業中退後上京して新聞配達や船員をし、この頃キリスト教に入信。明治38年明治学院に編入するが間もなく退学し、神戸の神学校に入る。卒業後牧師となって岐阜山口、広島各地教会をまわる。やがて労働者教育や思想伝道に傾き、関東大震災後、大杉栄の追悼会を教会で催したことで教会と対立し、離反。大正13年上京して以後アナキズム労働運動やセツルメント活動にうちこみ、純正アナキズムの立場をつらぬいた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「八太 舟三」の解説

八太舟三 はった-しゅうぞう

1886-1934 大正-昭和時代前期の社会運動家。
明治19年12月生まれ。牧師として各地で伝道していたが,関東大震災後,大杉栄虐殺に抗議して広島教会で追悼会をひらき,教会から追放される。大正14年上京し,アナーキズム運動にうちこんだ。昭和9年1月30日死去。49歳。三重県出身。神戸神学校卒。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android