危険思想(読み)キケンシソウ

デジタル大辞泉 「危険思想」の意味・読み・例文・類語

きけん‐しそう〔‐シサウ〕【危険思想】

国家社会存立発展秩序などに害を及ぼすものとみなされる思想

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精選版 日本国語大辞典 「危険思想」の意味・読み・例文・類語

きけん‐しそう‥シサウ【危険思想】

  1. 〘 名詞 〙 悪い影響を与えるような考え。国家・社会の存立や発達に危険な影響をおよぼすとみなされるような思想。
    1. [初出の実例]「僕の思想が危険思想でもなんでもないと云ふことを」(出典:かのやうに(1912)〈森鴎外〉)

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世界大百科事典(旧版)内の危険思想の言及

【思想】より

…そして,明治30年代以降,近代的自我の覚醒が家制度や国家権力との緊張関係のなかで,いわゆる〈私小説〉的精神風土を生むにつれて,思想は人生問題を中心とする内心の煩悶を示す言葉ともなった。やがて西欧近代思想が本格的に研究され,また社会主義や無政府主義が導入されるとともに,ひろく社会問題を論じ,社会改革を主張するものを,とくに思想の名で呼ぶようにもなり,ついには〈思想問題〉や〈危険思想〉という言葉も生まれて,思想という語に政治的意味合いが含まれるまでになった。とくに第2次大戦前の昭和期には,〈思想的〉という語が〈左翼的〉〈革命的〉という含意をもつまでになった。…

※「危険思想」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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