四本龍寺跡(読み)しほんりゆうじあと

日本歴史地名大系 「四本龍寺跡」の解説

四本龍寺跡
しほんりゆうじあと

[現在地名]日光市山内

山内さんない東端本宮ほんぐう神社の北に位置し、日光山開創の旧跡と伝えられる地にあった。現在同所にある輪王寺観音堂など堂塔の通称として四本龍寺の名が一般に用いられている。「補陀洛山建立修行日記」などによれば、天平神護二年(七六六)大谷だいや川を渡り山内に入った勝道は、現在の唯心ゆいしん院の地に草庵を結び、四色の雲の湧出した地(現在紫雲石の地と伝える)で千手観音像を刻み、堂を建て、これを四本龍寺と号した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

選挙公営

国または地方公共団体が個々の候補者の選挙費用の一部または全額を負担すること。選挙に金がかかりすぎ,政治腐敗の原因になっていることや,候補者の個人的な財力によって選挙に不公平が生じないようにという目的で...

選挙公営の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android