土井泉神社(読み)どいずみじんじや

日本歴史地名大系 「土井泉神社」の解説

土井泉神社
どいずみじんじや

[現在地名]安佐北区安佐町飯室 土居

鈴張すずはり川の東の山際、旧庄原街道の東側に鎮座し、品陀別命を主神に祀る。旧村社。天承元年(一一三一)甲斐国から勧請したと伝え、中世には太田おおた川沿いの宇津うづにあって飯室いむろ八幡宮と称したが、土居どい城主退転の後に社殿を現在地へ移した。社蔵の天正一七年(一五八九)七月五日付の神田注文は、土居城主三須氏の家老引地直種が、神主河野弥太郎に宛てたもので、「宇津・市之奥・引地之前・たかとり・こふけ」などの地名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報