垂れ(読み)タレ

デジタル大辞泉 「垂れ」の意味・読み・例文・類語

たれ【垂れ】

たれること。また、たれているもの。
更紗の―を下げた、どす暗い料理場で」〈三重吉小鳥の巣〉
垂れ駕籠かごのむしろ戸。
帯やひもの端の結び下がり。
剣道の防具で、胴の下に垂らして腰部を保護するもの。
料理に用いる、液状の合わせ調味料。主に鍋物や、焼き鳥・照り焼き・蒲焼かばやきなどの焼き物に使う。
垂れ味噌みそ」の略。
能に用いる仮髪かはつの一。両びんの所から肩の少し下まで垂らす。黒垂くろたれ白垂とがある。
漢字の構成部位の一。上から左下に垂れている部分。字形によって「厂(がんだれ)」「广(まだれ)」などとよぶ。
(接尾語的に用いて)その性質や状態をはっきり示すものをののしる意を表す。「ばか垂れ」「しみっ垂れ」「はな垂れ

しずれ〔しづれ〕【垂れ】

しず」に同じ。 冬》

し‐だれ【垂れ/枝垂れ】

枝や葉が、たれ下がること。しだり。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android