大欠村(読み)おおかけむら

日本歴史地名大系 「大欠村」の解説

大欠村
おおかけむら

[現在地名]鹿角市十和田末広とわだすえひろ 大欠

鹿角市西端部、鹿角盆地から西方に流れ出る米代川が山地に入る辺りに位置し、松山まつやま村に接する。鹿角街道が通る。集落西側に館跡がある。

寛政(一七八九―一八〇一)頃の「邦内郷村志」に村名が出、村高二一八石九斗余はすべて桜庭肥後の知行地、民戸一〇軒。近世後期の花輪御官所村々郡分高書上帳にも高二一七石七斗余、桜庭陽之輔とみえる。集落西北方の山地は森林で、寛延(一七四八―五一)頃の鹿角山林帳(盛岡市産業文化館蔵)に「大欠村支配付 一十兵衛林雑木 一川原柳御村」「大欠御立林 御山守四人」などの記載がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android