県北東端部、米代川上流域の南北に細長い鹿角盆地と、それを取り巻く山地からなる。市域は秋田県最大だが、九〇パーセントは奥羽山脈に連なる山地で、平地は南北一五キロ、東西一―三キロの河川流域部にすぎず、積雪期間も長い。森林・鉱山資源には古くから恵まれている。鹿角市は旧鹿角郡域の約八〇パーセントを占めた
この地方の記録上の初見は「三代実録」元慶二年(八七八)七月一〇日条に元慶の乱の賊地の一つとして「上津野」をあげる。「鹿角」の文字を用いた時期は不明であるが、米代川とその支流
縄文時代遺跡はおよそ二〇〇ヵ所(うち鹿角市約一五〇ヵ所)あり、盆地周辺の高台にくまなく分布する。ほとんどが後期・晩期に属し、中でも大量の土器と土偶・石棒・石皿・石匙などの遺物を伴う
弥生時代のものと思われる遺跡が
古代は弥生時代遺跡や土師器片・須恵器片の分布にみられるように、文化圏は奥南・関東地方と異質ではないが、律令国家の北方支配は
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報