大竹中洞穴(読み)おおたけなかどうけつ

日本歴史地名大系 「大竹中洞穴」の解説

大竹中洞穴
おおたけなかどうけつ

[現在地名]伊良部町池間添

伊良部島東岸の佐良浜さらはま集落北西約二キロにあるドリーネ内に形成された洞穴。大竹中の穴ともいう。ドリーネは第四紀更新世の琉球石灰岩からなる標高四〇メートル前後の平坦地にあり、ドリーネ底の標高が三二メートル前後、底の径が三〇―四〇メートル。ドリーネ内の壁面に四ヵ所、底に一ヵ所あるうち、南東側壁面の洞穴は底面から三メートルほどに位置する奥行の浅い横穴で、洞穴内から北方系のノロジカ属特有の形態を有するミヤコノロジカの化石片が発見された(一九七七年)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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